消化器内科 かきはらみずほクリニック | JR高槻駅

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消化器内科

消化器内科について

消化器内科は、食道に始まり、胃腸などの消化管、およびそれに連なっている胆嚢や膵臓など、広く消化器領域の疾患に関し、内科的な診療を行う専門科です。
腹痛や嘔吐、下痢、便秘をはじめとする消化器症状の際は、お気軽にご相談ください。

こんな症状の時はご相談ください

  • お腹の調子が悪い
  • 胃が痛い
  • 胃もたれがする
  • 吐き気がする
  • 胸やけがする
  • 食後、背中が痛くなる
  • 便秘がちである
  • 下痢を繰り返す
  • 血便が出た
  • 体が黄色くなった
  • 食欲が無い
  • 急に体重が減少した
  • 顔色が悪いと言われる
  • ピロリ菌の検査を受けたい など

消化器内科の主な対象疾患

  • 逆流性食道炎
  • 胃炎
  • 胃・十二指腸潰瘍
  • 胃がん
  • 大腸がん
  • ピロリ菌感染症※
  • 急性胃腸炎
  • 機能性消化管障害
  • 便秘症
  • 過敏性腸症候群(IBS)
  • 胆石症
  • 胆のうポリープ症
  • 膵炎
  • 肝障害 など
※ピロリ菌の検査について
ピロリ菌感染による自覚症状は、ほとんどありません。しかし、感染していると(ピロリ菌感染症)、除菌をしない限り胃の中に棲み続け、胃がんや胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎の要因になることが判明していますので、除菌をお勧めいたします。
ピロリ菌の検査には、内視鏡(胃カメラ)検査を伴う方法と、内視鏡検査を伴わない方法があり、それぞれ3つずつ、全部で6つの方法があります。
内視鏡検査を伴う方法

内視鏡で胃の粘膜を少しだけ採取し、下記のいずれかの方法で検査します。

培養法 胃の粘膜を磨り潰し、ピロリ菌の発育環境下で5〜7日間培養して判定します。
迅速ウレアーゼ法 ピロリ菌がもつウレアーゼという酵素の働きによってつくられるアンモニアの有無を調べます。
組織鏡検法 胃粘膜の組織標本に特殊な染色を施し、顕微鏡を用いてピロリ菌がいるかどうかを調べます。
内視鏡検査を伴わない方法

内視鏡検査を行わず、次のいずれかの方法で検査します。

尿素呼気試験 呼気(吐き出した息)を集めて診断する、最も精度の高い方法です。ピロリ菌がもつウレアーゼという酵素の働きによってつくられる二酸化炭素の量を調べます。
抗体測定法 ピロリ菌に対する抗体が、血液や尿に存在するかどうかを調べる方法です。
糞便中抗原測定法 糞便中にピロリ菌の抗原(細菌毒素や菌体成分)があるかどうかを調べる方法です。

※保険適応でピロリ菌の検査が行えるのは、胃・十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎、早期胃がんに対する内視鏡的治療後の患者さんです。

ピロリ菌の除菌
ピロリ菌の除菌には、プロトンポンプ阻害薬(胃酸の分泌を抑える薬)と抗生物質を7日間服用します。プロトンポンプ阻害薬で胃酸の分泌を抑えておいてから抗生物質でピロリ菌を除菌するのです。
服用終了後から約2ヶ月後以降に、除菌療法の効果を判定します。
この方法による除菌率は、わが国では70~90%と報告されています。
最初の除菌療法でうまくいかなかった場合は、違う薬を使って再度、除菌療法を行うことができます。この方法により、さらに90%以上の方で除菌が可能と言われています。
こうした除菌により、感染期間が長きにわたっており萎縮性胃炎の進んだかたでも癌のリスクを減らすことが可能で、また30歳未満の若い世代なら発がんリスクをゼロに近づけることも期待できます。

消化器内科で診療する代表的な疾患

食中毒

食中毒と聞くと、原因は飲食店での食事を思い浮かべがちですが、実際には家庭内の食事でもよく発生しています。当たり前のような日常的な食事が、思わぬ食中毒を引き起こすことがあります。しかし、家庭で発生した場合は、症状が軽かったり、発症者数が少なかったりすることが多いため、風邪や寝冷えなどと勘違いしがちで、食中毒とは気づかれず、重症化を招くこともあります。
症状が下痢や嘔吐だけでなく、発熱や重い腹痛があるような場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。特に注意が必要なのは、下痢や血便が長く続く、粘膜の混じった便やいつもと違う色の便が出る、といった症状です。
自分で勝手に下痢止めなどを服用した場合、それが症状に合わない薬だったりすると逆効果になることがあるので、要注意です。

嘔吐下痢症(急性胃腸炎)

嘔吐下痢症とは、ノロウイルスやロタウイルス、腸管アデノウイルスなどのウイルスが体内に入り込み、ひどい嘔吐や下痢症状が現れる病気で、一般にはよく「おなかの風邪」と呼ばれます。熱は出ない場合が多く、出たとしても38℃前後と高熱には至らないケースがほとんどです。嘔吐や下痢は比較的短期間で治まりますが、脱水症状を起こす危険があり、注意を要します。
嘔吐下痢症の原因は主にウイルス感染(時に細菌感染)であり、体内に侵入したウイルスを体外に追い出そうとして、嘔吐や下痢が起こるのです。
傾向として、感染するウイルスは季節によって流行する時期が異なり、秋から冬にかけてはノロウイルス、冬から春にかけてはロタウイルスといった具合です。
ウイルスに感染しても、それとは気づかないので、いきなり嘔吐が始まったりします。嘔吐は一度では終わらずに何度も繰り返し、同時に下痢も始まります。嘔吐は1日程度で治まりますが、下痢は長引きやすく、1週間くらい続くことが多いようです。便は、酸っぱいにおいのする水様状で、白色やクリーム色になります。
嘔吐下痢症の治療としては、吐き気止めや整腸剤、下痢止め、場合によっては抗生剤を使ったりもします。しかし、嘔吐下痢症を治すには、基本的には適切な処置を受けながら、ウイルスが体外に排出されるのを待つことになります。

逆流性食道炎

逆流性食道炎は胃液や胃内で消化途中の食物が食道に逆流し、食道が炎症を起こしてびらん(粘膜のただれ)や潰瘍を生じる疾患です。食道がんのリスクが高まるとも言われます。胃から食道への逆流を防ぐ仕組みがうまく働かなくなったり、胃酸の分泌が増え過ぎたりして、胃の内容物が食道に逆流して長く留まることが主な原因です。
逆流性食道炎は、もともと日本人には少ない病気でしたが、食生活の変化(脂肪やたんぱく質の摂取量が増えたこと)などによって、近年患者さんが増加しています。
この逆流性食道炎では、胸やけをはじめ、酸っぱい液体が口まで上がってくる、胸が締め付けられるような痛み、せきなど、様々な症状が起こります。こうした症状に関する問診や内視鏡検査などにより、逆流性食道炎の診断は行われます。
逆流性食道炎の治療の中心は、生活習慣の改善(食事、姿勢、服装など)と薬物療法です。重症になると、内視鏡治療や手術が必要になるケースもあります。

急性胃炎

急性胃炎とは、胃粘膜に急性の炎症を起こした状態で、胃部不快感などを伴います。
原因としては、消炎鎮痛剤などの服薬や飲酒、ストレスなどが考えられます。原因がはっきりしている場合は、その原因を取り除き、その後は症状に合わせた薬を服用します。

慢性胃炎

食べ物などの刺激により慢性的な炎症が起こり、胃粘膜が減ってしまった状態が「萎縮」(萎縮性胃炎)です。また粘膜の傷が修復される過程で、胃粘膜が腸粘膜に似たものに置き換わってしまうことがあり、これを「腸上皮化生」(ちょうじょうひかせい)と言います。このような胃粘膜の萎縮と腸上皮化生が慢性胃炎の本体です。
近年では、こうした胃粘膜の萎縮と腸上皮化生の発現にピロリ菌が大きく関与していることがわかってきました。ピロリ菌が胃粘膜に存在することで、萎縮・腸上皮化生の進行に拍車がかかります。これら萎縮・腸上皮化生・ピロリ菌感染の3因子が複雑に絡み合って形づくられるのが慢性胃炎なのです。

胃・十二指腸潰瘍

ピロリ菌、痛み止めの薬(NSAIDs)、胃酸などの作用によって、胃や十二指腸の粘膜のコーティングが壊れて傷つき、えぐられたようになる疾患です。
症状としては、みぞおちの痛み(特に食中・食後、空腹時)や食欲不振、胸やけ、お腹の張り、吐き気や嘔吐、また時には吐血や下血(黒色便)などが見られます。
診断にあたっては、内視鏡検査を行えば、容易に判断がつきます。

治療についてですが、壁に穴が開いて出血が続いたりする重症例(胃穿孔や十二指腸穿孔)では、手術や胃カメラによる緊急治療が必要になることもありますが、大抵は胃酸を中和する薬や胃酸の分泌を抑制する薬、また胃粘膜を保護する薬の服用などで治すことができます。なお、主な原因はピロリ菌の感染と考えられていますので、検査をして陽性であれば、根本治療としての除菌をお勧めいたします。

胃ポリープ

胃ポリープは、胃の中の粘膜が一部隆起した病変で、健(検)診や人間ドックで発見されることが多いようです。胃ポリープによる痛みなどの自覚症状はほとんどありませんが、稀に上腹部の不快感や吐き気、出血などを伴うことがあります。
ポリープ自体は良性ですが、そのうちの一部は後にがん化することがあり、がん化する可能性のあるタイプでは経過観察をしたり、ケースによっては切除したりします。
こうした特別な場合を除き、胃にポリープができていても何の症状も現れませんし、がんのように転移して生命に関わることもありません。そのため、あえてポリープを取り除く必要は無いと言えます。しかし、ポリープからの出血がみられ、貧血をきたしているような場合や、胃の内容物の通過障害を引き起こして胃もたれを招いているような場合には、内視鏡による切除が行われます。

胃がん

胃がんは、胃の壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞に変化する疾患で、日本人の罹りやすいがんの一つです。早期の胃がんは、それ自体による症状は無いため、多くは健(検)診や人間ドックを受けた際に発見されます。毎年定期的に健(検)診を受けることが、胃がんの早期発見に最も重要なことです。早期胃がんの予後はとても良く、完全にがんを切除できた場合、治癒率は9割を超えます。また、ピロリ菌は胃がん発生の原因になることが判明しているため、この菌が存在する場合は、胃がんリスクを減らすために、除菌をお勧めいたします。

機能性消化管障害

みぞおちの痛み、食後の膨満感などの上腹部症状を訴え、しかも内視鏡検査などで症状を説明しうる器質的疾患(逆流性食道炎や胃・十二指腸潰瘍など)が無いケースを機能性消化管障害と呼びます。治療は、まず問診を通じて患者さんの社会的・精神的背景を把握し、ついで症状に関連するような生活習慣(食事、睡眠など)の指導を行います。その後、必要に応じて薬物療法を開始します。薬物療法では、まず制酸剤や粘膜保護剤などの対症療法から開始し、ついで消化管の運動機能改善薬を使用します。精神症状が強い場合には、抗不安薬や抗うつ薬を用います。

便秘症

便秘は病気ではないようにも受け取られがちですが、腸の動きが悪ければ消化・吸収・ 排泄がうまくいかず、下腹部の張り、腹痛などの原因になります。
体内には、通常は排出されていなければならない毒素や不要な老廃物が長い時間溜まることになり、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルにもつながります。
便秘の原因としては、運動不足、ストレスや腹筋力の低下、体の冷え、女性ホルモンの乱れなどが挙げられますが、実際にはいくつかの原因が複合的に絡み合っています。
整腸剤や便秘薬を使っても便秘がなかなか治らない、ずっと継続しているという場合は、何か別の病気が潜んでいる可能性があります。
隠れた疾患などが無いかを確認した後に、薬物療法だけでなく、腸に良い食生活のアドバイスを受け、自然な便通がもたらされるようにすることが大切です。

過敏性腸症候群(IBS)

主にストレスから、腸が慢性的な機能異常を起こしている状態で、炎症や潰瘍などの器質的な病変を伴わない疾患です。下痢や便秘、腹痛、下腹部の張りなどの症状が起こります。原因は、不安、緊張、ストレス、疲労、暴飲暴食、アルコールの過剰摂取、不規則な生活習慣などです。そもそも胃腸はストレスに敏感に反応する臓器なだけに、ストレスの影響は特に大きいと考えられます。治療は、食事療法や運動療法をはじめとする生活改善から始めますが、それでも十分な効果の得られない場合は、薬物療法によって消化器症状を抑えたり、ストレスや不安をやわらげたりする治療が行われます。

大腸ポリープ

大腸ポリープとは、大腸粘膜の一部が隆起した病変で、直腸およびS状結腸に多くみられます。大きさは数ミリ~3センチ程度で、組織タイプの違いから大きく「腫瘍性」と「非腫瘍性」に分けられます。
腫瘍性ポリープは腺腫と呼ばれ、小さなうちはほとんどが良性です。しかし、大きくなるとともに部分的に小さながんが生じることが少なくありません。これが腺腫内がんです。このように腺腫の一部は放っておくとがんになることがあり、そのため前がん病変とも言われます。腺腫は環境要因と遺伝要因が影響し合って起こると考えられており、環境要因としては食習慣が特に重要で、高脂肪・低繊維食が危険因子とみられています。非腫瘍性ポリープには、小児に多い若年性ポリープ、高齢者に多い過形成性ポリープ、腸炎後にみられる炎症性ポリープなどがありますが、いずれも良性で、がん化することはほとんどありません。
ポリープの症状としては、小さなポリープでは大部分が無症状ですが、大きなものでは便への血液の付着や便潜血が起こってきます。
診断にあたっては主に大腸内視鏡検査が行われ、ポリープの有無を確認し、見つかった場合はその大きさ・形状・色調などを観察します。精確なポリープの性状診断は、顕微鏡を用いた病理組織学的検査によって行われます。
ポリープの治療としては、腫瘍性の場合は内視鏡を使って切除します。非腫瘍性ではがん化することがほとんど無いので、積極的に切除するほどのことはありません。ただし有茎性で大きなポリープは出血や腸重積(腸の一部が、同じ腸の中にもぐり込んでしまう疾患)を引き起こす可能性があるため、内視鏡による切除を行います。

大腸がん

大腸がんには、大きく分けて結腸がんと直腸がんの2種類があります。
盲腸からS状結腸までにできるがんを結腸がんと呼び、直腸から肛門までにできるがんを直腸がんと呼びます。どちらも腸の粘膜から発生する悪性の腫瘍です。また、大腸がんには隆起型と陥没型とがあり、通常、前者はゆっくりと進行するのに対し、後者は腸壁内層に食い込んでいきながら、極めて早く進行します。大腸がんのリスクが高くなる年齢は50代からで、60~70代でピークに至ります。
しかし、他のがんと同様に、大腸がんについても若年化が進んでおり、若いからまだ大丈夫といった油断は禁物なので、年代に関係無く、定期検診を受けることが大切です。

急性胆嚢炎

急性胆嚢炎は、胆嚢に炎症をきたす疾患です。症状としては、心窩部痛、嘔気、嘔吐、発熱などがあります。胆嚢結石を持っている人に発症が多いと言われます。十分な補液(水分や電解質などを点滴注入すること)、鎮痛剤、抗菌薬の投与などを行います。手術が必要になるケースもあります。

これら3項目中の2項目を満たし、他の膵疾患および急性腹症が除外された場合に、急性膵炎と診断されます。
軽症や中等症の急性膵炎の多くは内科的治療で治癒しますが、重症の急性膵炎では死亡率が20~30%と高く、専門医療機関で治療する必要があります。

胆石症

胆石症とは、胆のうの中に胆汁のかたまり(胆石)が生じた状態です。胆石の発生頻度は高く、日本人の約10人に1人が胆石を持っていると言われます。この胆石が胆のうの出口や胆管で詰まると、突然の激しい痛み(疝痛発作)を引き起こすことがあります。発作以外の症状には、食後、特に脂っこいものを食べた後などのお腹の右上辺りの痛み、背中やみぞおち、右肩の痛みなどがありますが、無症状のまま日常生活を送っている方も珍しくありません(無症状胆石)。鈍痛や違和感を伴うだけであったりもします。診断では、腹部超音波検査を行い、胆石の有無や胆のうの状態を調べます。治療についてですが、胆石があるだけで特別な症状が無ければ、基本的には治療をせずに、経過を観察します。胆石が詰まって症状が出現した場合には、痛み止めや胆汁の流れを改善する薬を使用しながら、詰まりが解消するのを期待します。胆のう炎や胆管炎を起こしている場合には、手術が行われます。胆のうを取り除く手術には内視鏡を使う腹腔鏡下手術と開腹手術がありますが、一般的には腹腔鏡下手術が行われます。

胆のうポリープ症

胆のうポリープとは、胆のうの内側に生じた粘膜の盛り上がりです。多くは良性ですが、大きくなるとがん化する可能性が高くなるので注意を要します。診断にあたっては、腹部超音波検査でポリープの数や形、大きさなどを調べます。ポリープの大きさが10ミリ以下で数が多いようなら、コレステロールポリープの可能性が高くなります。10ミリ以上で、表面がいびつな形をしている場合は、がんが疑われます。こうした場合は、造影CTや超音波内視鏡検査による精密検査を行います。良性と診断された場合は経過を観察しますが、がんを否定できない場合は、胆のう摘出術が行われます。

膵炎(すいえん)
急性膵炎
急性膵炎とは、膵臓が分泌している膵液によって膵臓が消化され、その周囲の臓器に炎症と障害を招く疾患です。原因として一番多いのはアルコールで、これに胆石が続きます。原因がわからない場合(特発性)もあります。症状としては、みぞおちから左上腹部にかけての強い痛みや背部痛、吐き気、発熱などが見られます。腹部の痛みは、まっすぐ立ったり座ったりすると強くなり、腹ばいになると和らぐことがあります。診断にあたっては、問診のほか、血液検査や尿検査、腹部超音波検査や腹部CTなどの画像検査を行います。治療では、入院のうえ、点滴により水分や栄養を補給しながら絶飲絶食にして安静を保ちます。痛みに対しては、鎮痛薬を用います。膵酵素の活性を抑える蛋白分解酵素阻害薬もよく使用されます。重症の場合は、集中治療室(ICU)での全身管理が必要になることもあります。
慢性膵炎
慢性膵炎とは、膵臓の細胞が変性し、継続的に炎症が起こることで次第にその細胞が破壊され、さらに壊れた細胞が線維化して膵臓が硬くなり、本来の機能が失われてしまう疾患です。多くは大量飲酒により発症します。女性では、原因不明なケース(特発性慢性膵炎)が少なくないようです。症状は上腹部の痛みや要背部痛が継続し、アルコールや脂肪の多い食事を摂った後に痛みが強くなる傾向があります。消化酵素が不十分になって、体重の減少や下痢を招くこともあります。血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌が低下して、(膵性)糖尿病になることもあります。ほかには吐き気や食欲不振、腹部膨満感などの症状がみられます。診断にあたっては、血液検査や腹部CT、腹部超音波検査、ERCP(内視鏡的逆行性胆道膵管造影)などの画像検査が行われます。治療では禁酒、脂肪制限食にした上で、鎮痛薬などを用います。消化不良の症状が強い場合は消化酵素を補充し、インスリンが不足しているようならインスリン注射を行います。膵石に対しては、ESWL(衝撃波による石の破砕)や内視鏡治療などが行われます。
肝障害

肝障害とは、肝臓の病気や異常によって、肝機能が低下・障害されている状態のことです。肝臓はよく「沈黙の臓器」と言われるように、問題が生じていても自覚症状の現れないことが多くて見過ごされやすいため、適宜検査をし、何らかの肝疾患が発見されたら、適切な治療を受けることが大切です。肝機能障害を引き起こす要因には主に下記のようなものがあります。

脂肪肝
肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態で、自覚症状はほとんどありません。健康診断の肝機能検査や超音波検査で指摘されて気づくことが多いものです。主な原因としては、常習飲酒、肥満・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)などが挙げられます。脂肪肝が慢性化すると肝硬変、さらには肝がんにも進展する可能性がありますので、適度な運動や適切な食生活、節酒などを心掛け、改善することが大切です。
ウイルス性肝炎
ウイルス性肝炎とは、肝臓が肝炎ウイルスに感染し、肝機能障害を招く疾患です。肝炎を引き起こすウイルスには、A・B・C・D・E型などがありますが、日本人に圧倒的に多いのがB型肝炎とC型肝炎です。肝がんのほとんどがウイルス性肝炎から起こるので、注意が必要です。ただし、日常生活でウイルス性肝炎に感染する可能性はほとんど無いと考えられているため、一度検査を受けてウイルスが発見されなければ、心配はいらないでしょう。肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査で知ることができますので、一度は検査をお受けになるよう、お勧めいたします。
アルコール性肝炎
主な症状は、倦怠感や吐き気、黄疸などですが、はっきりと現れないケースもあります。肝臓は非常に回復力が強い臓器なので、アルコール性肝炎と診断されても、初期であれば飲酒量を減らすことで改善します。
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
お酒を飲まない人が脂肪肝炎になり、肝硬変、肝がんへと進行するケースがあります。これは、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)と呼ばれ、自覚症状もほとんどありません。主な原因は、肥満・糖尿病・脂質異常症、薬剤摂取などと言われます。治療には生活改善が大切で、低エネルギーで栄養バランスの良い食事を心掛け、適度な運動を生活に取り入れます。それでも肝機能異常が治らない場合は、薬物療法が行われたりします。
肝硬変
肝硬変は、肝炎が進行して迎えた末期症状と言えます。肝細胞が壊死と再生を繰り返すことで、肝臓が硬く小さくなる病気です。肝機能が低下してくると、だるい、疲れやすい、食欲不振、黄疸などの症状が現れますが、初期にはほとんど気づきません。
肝細胞がん
肝細胞がんとは、肝臓の細胞(肝細胞)に発生した悪性腫瘍のことです。主な原因は、B型・C型肝炎ウイルスへの感染や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、大量飲酒、喫煙などで、男性に発症しやすい傾向があります。初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行すると腹部のしこり・圧迫感・痛み・張りなどの症状が現れてきます。血液検査や画像検査などで診断をつけます。
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